前世占いは当たる?

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占いでは、時に前世(ぜんせ・ぜんせい)という概念を用いることがあります。

これは、私たちがこの肉体だけではなく「魂(たましい)」としての存在であり、肉体が亡びても魂は永遠に生き続け、またこの世に生まれ変わるという、「輪廻転生(りんねてんしょう)」の考え方に基づいています。

輪廻転生は仏教思想からくる考え方ですが、洋の東西を問わず民俗信仰の中にも受け継がれ、現代はヒッピー文化やニューエイジ、スピリチュアルブームなどを経て、こうした概念が世界中で受け入れられているようです。

また、単に概念としてだけでなく、臨死体験で実際に死後の世界を垣間見たり、幽体離脱などの特殊な経験をして、「あの世」や「生まれ変わり」を信じるようになった、という方もいらっしゃるようです。

また、「前世療法」や「退行催眠」といった心理セラピーも一時ブームとなり、前世や過去に今の問題の原因を探し出し、カウンセリングやヒーリング・テクニックを用いて心理療法や癒しを行うといった手法も話題になりました。


実際の真偽については、現実に生きている私たちには計り知れないところがありますが、「あの世」や「生まれ変わり」があると考えると、視野が広がり現世での生き方を見直すきっかけになることはたしかです。

例えば、「あの世で亡くなったお祖母ちゃんが見ている」と思うと、今の自分の態度や生き方を改めようと思い、辛い状況でも感謝の気持ちが湧いてくる、といったこともあるでしょう。


また、「生まれ変わり」には「因果応報(いんがおうほう)」という法則があり、「前世での行いを現世で償っている」「現世で自分が行ったことは来世で返ってくる」などとする考え方もあります。

すると、今の理不尽な状況にも意味があると思われたり、この世での自分勝手な振る舞いは慎もうという考えが起こってくることでしょう。


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占いの世界では、今関わっている相手とのご縁が「前世では夫婦だった」「親子関係だった」など、別の視点から関係性を解き明かすことで、そこにある問題や説明のできない気持ちに納得がいく、ということがあります。

また、「前世」や「魂」というこの世を超越した領域に思いを馳せることで、今抱えている悩みが軽くなり、神秘的でロマンティックな気持ちに浸り救いを見出す効果も感じられることでしょう。


ただ、全ての問題や関係性が前世に基づいている訳ではなく、前世占いに答えを求めればよい、ということではありません。

私たちはこの現世に生きることが最も重要であり、前世や来世に過剰に依存した考え方は現実逃避になりかねない面もあります。


また、よく言われることですが、前世の記憶が浮かんでくる時は、こちらから意図しなくても必要な時にその情報がもたらされるものです。

占い師さんに「私の前世を見てください」とお願いをして見てもらう時は、本当に必要な情報であることは稀で、多くはエンターテイメントのひとつとして受け止めるとよいでしょう。

無料の前世占いサイトなどもみつけられますが、生年月日や名前で占うことで、その人の持つ傾向をある程度読み解きながら前世に当てはめることができます。

こちらも「当たる」「当たらない」にこだわらず、遊びのひとつとして楽しむくらいがよいでしょう。


私も実際に相談者さんから「前世を見てください」とリクエストされたことがありますが、こうした前世占いの場合はタロットカードを引き、そのイメージから読み解いていくことが殆どでした。

また逆に、透視をする中で前世のようなイメージが浮かんだ時は、そちらをお伝えすることもありました。

しかし、こちらは本当に必要な時のみで、そこまで浮かんでくることはとても稀です。


「前世占い」には心惹かれる方も多いことでしょう。

時にはこの世を超えた領域に思いを馳せ、広い視野で現実をみつめ直すことも有効です。

それをふまえた上で、電話占いで占い師さんに尋ねる時は、それもひとつの可能性、想像の世界として参考に留め、楽しむくらいが望ましいでしょう。


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